4月4日PM3:30

2002年4月4日
無事に面接を果たしたお侍は、所持金の残高を考えて帰郷を決意した。
そして夕方3時30分、事件は起った。

何と、気を緩ませてしまったせいか、あれだけ忌避していた阪神高速に乗ってしまったのだ!

高速料金700円。

所持金が4000円を切る状況に、背筋に冷たいものを感じたオレは、それでもカツカツで辿りつくと判断した。
高速に乗った以上、退き返すことが出来ない。
別料金を払わせられる前に高速を下りたオレは、すぐに兵庫県に入り給油のためにスタンドを探した。
しかし!
兵庫県、ガソリン高過ぎ!
レギュラーがリッター99円ってどゆこと?
ハイオクじゃないっつーの。
それでも給油しないと、車が止まるってんで、泣きながら「2000円分お願い」と頼む。
福岡なら満タン近くになるだろうゲージが、めもり下で止まっているじゃないの。
涙を隠した笑顔で店員さんに礼を言い、再び2号線に乗る。
だがしかし、兵庫県の悪夢はこんなことでは収まらなかった。
道路表示が異常に少ない!
2号線を走っていたはずなのに、いつの間にか違う路線に迷い込み、いつまでたっても兵庫県を抜けられない。
帰る時は海が左って思ってなかったら、明石から再び神戸へ行くところだった。
そして喜多方。
表示通りに走っていたら、何故か駅前に。
ここでもまた迷う。
前を走るトラックが姫路ナンバーだったので、付いて行けば大丈夫と思っていたのが間違いだった。
見事に迷っていたからね〜。
恐るべし兵庫県。
時間はすでに夕方7時を回り、ようやく姫路に着いたと思っていたら、今度は渋滞が待っていた。
正直いって、半分寝ながら渋滞を乗り切った。
まじに渋滞が緩和するまで、路肩で睡眠を取ろうと考えたくらい辛かった。
そう思った5分後、急に車の通りが良くなり、睡魔が舌打ちしながら遠ざかる。
しかも辺りは暗いし、表示はやっぱり少ないし、ヒィヒィ言いながら兵庫県を脱出した。
来るときは一度も迷わなかった(大阪までは)のに、帰るときは何故こうも迷うのかと考えた。
やはり表示に問題があると思う。
上りの方が親切なんだ。
好いタイミングで設置されているし、表示内容も矢印のトコにOO県って入っているし。
でも下りの表示はそれがない。
地方からくる人には親切だけど、地方に帰る人には不親切って印象を、モロに受けてしまう。
(兵庫県の人、ゴメンなさい)
でも受け取ったからにはしょうがないよね(笑)

岡山県に入り、安心したのも束の間、オレは再び迷っていた。
しかも今度は山の中だった。
恐るべしあいおいの里。国民宿舎に3回も行ってしまうとは思わなかった。
っていうか、本気で狸にバカされてんじゃないかと心配した。
この山はヤバイと、心が非常警戒警報を連呼しているため、涙目になりながら山を上ったり下ったり、焦りながら逃げるように走らせて行く。
音響設備はもとより、ラジオさえついてないのに、誰かがボソボソと話しかけてくるし、後ろの荷物の上に、水面から半分だけ顔を出ているような女の子がバックミラー越しに見えるし・・・「ボク何にも見てません」という態度が辛くて辛くて。
幽霊?違います。あれは幻覚というものです。
きっと異常な磁気があって、影響された脳が見せた映像のハプニングです。
そうでないと・・・怖いじゃないですか。
っていうか、死亡事故現場の看板多過ぎ!
これも幻覚の原因を作っているに違いない!
そう信じながら、ようやく赤穂市へ。
何故かここでも迷う。
油断していたら、「ようこそ相生へ」の看板が・・・。
何でやー!と心の中で叫びながらUターン。
二度ほどこれを繰り返し、大阪で購入した地図を広げて、位置確認と路線の確認をしながらほうほうの体で赤穂を抜ける。
もう自分がどこをどう走っているやら。
自動車専用道路に乗ったときは、心底安心したね。

とりあえず平均速度を90キロに安定させ、一路広島を目指す。
この辺りになると流石に疲れが表面化したか、たびたび蛇行運転が目立ち(っていうか、2度ほど瞬間睡眠をとって)、避難所で仮眠をする。
しばれて来たのでタオルケットにくるまるオレであった。

余裕がありそうでまったくないお侍。
今度はどんな試練が待ちうけるのか?
果たして無事に帰りつくことが出きるのか?
次回「資本主義帝国に涙して」
韜晦して待てっ!

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