時折、無性に戦いたくなる時がある。
暴力というのではない。
生死を賭けてってコト。
そう言う時は、木刀を引っさげ、疲れるまで打ち込みをしたい。

木刀を左手に揃え置き、海に向かって端座して呼吸を整える。
瞑目したまま木刀を引きつけ、短い息吹を吐きながら片膝立ちの一文字。
正面を見据えたまま、返した切っ先を左肩越しに突き出す。
太刀を戻しつつ、腰を落としたまま身体を返し、上段からの切り落とし。
正面に返りながら、左逆袈裟での切り上げ、返す太刀で真向唐竹割り。
残心。
血振りをした後、納刀。
端座に戻り、木刀を左手に揃え置く。

しかし、現実問題としてそれが出来ない。

近所でやると白目で見られるし、海岸に行くと警察の職質が待っている。
誰かの通報を受けているとしか思えない。
しかも巡回パトカーが15分に一回の割合で監視している。
誰かの指導を受けての武術でなし、親が親なので仕方ないのだろうけど、息が詰まりそうになる。
「個人といえども木刀を持っていたら武器準備集合罪になりかねないよ?」
優しいお巡りさんは、そう忠告してくれる。
いやはや、何とも遣り辛い世の中になったもんだ。
こっちは日本刀でしたいことを、木刀で我慢しようとまで譲歩しているのに、それさえ許さないときたもんだ。

そして悶々とした時間がやってくる。

今の日本って、潜在的に精神病を助長しているんじゃないだろうかと、疑いたくもなるってもんだ。
そりゃあ警察が即座に動いてくれる地域は安心出来るけど、何もかも犯罪者(犯罪予備者)として対処するのは間違いでない?

心優しいオレは、それだけで凹むのよ(笑)

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