秘密メモ、読んでね(ほとんど秘密になってないけど・・・)

幕府が描いた筋書き(その1)

 幕府は、独占貿易をはじめる理由として、鎖国を実施する必要があった。
 しかし、いくら幕府のためとはいえ、理由もなく強行することもできない。
 朱印状は家康の許可を得たものも多く、家光といえども返却を命じるわけにはいかないのだ。
 しかも対貿易国には説明の必要がある。
 無理に外国を締め出したときに起こる可能性が高い、侵略戦争を回避するだけの正当な理由が欲しかった。
 そこで目をつけたのがキリシタンたちであった。
 キリシタンが共謀して反乱を起こせば、幕府は大手を振って反乱の首謀者になる宣教師を排除することができる。
 これは宣教師を派遣した国を拒否することであり、どこにも属さない独立した自国の主権を守る当然の措置だといえる。
 幕府はこれを利用し、宗教色を匂わせない国との独占貿易を始めるつもりだったのだ。
 鎖国をするということは、それまで効力を発揮していた朱印状を無効にする意味も多分にあった。

 

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