最後の「なち」

2002年6月11日
実家へ行った「なち」
団地で犬を飼うのは当然ご法度だが、事情が事情なだけに、お目こぼししてもらうことに。
もっとも、保健所に引き渡せという管理者に、
「みすみす殺されると判って引き渡せるか。引き渡すくらいならこの場で殺す。っていうか、あんたが殺せ」
とお願いしたら、特例で認めると寛大なお言葉をいただいたのだ。

そんな経歴を経た「なち」も、もういない。

たびたび鎖を抜け出し(朝には戻っているので始めのうちは判らなかった)て近所の雌犬に会っていたのが、その家の家人にバレ、保健所に通報されてしまったのだ。

「なち」は捕まり、保健所に連行されてしまう。

通常、野良犬なら1週間ほど拘留されたあと、飼う者が現れなければガス室に送られるという。
捕らえたのが飼い犬であれば、登録の有無で拘留期間が伸び、飼い主に連絡がいく。
連絡がつかない飼い犬は野良犬と同等の扱いだが、それでも1週間は生き延びる。
ところが、「なち」は2日後にはガス室に送られていた。
そう、殺されたのだ。

そうとは知らないオレたち家族は、家出した「なち」を探しあるいた。
当然保健所にも連絡を入れ、「なち」の特徴と登録番号をチェックしてもらった。
しかし、「なち」はすでにこの世にはいなかった。
オレたちは保健所の杜撰な管理を追求した。
確かに放し飼いにしてしまった責任はオレたちにあるが、規約を無視した保健所の対応は別問題だと詰めよる。
何をしても「なち」はもう帰ってこず、小さな思い出だけを残してお星さまぬいなってしまた・・・。

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